作者:ふじもとせい
巻数:3巻(完結)
出版社:芳文社
掲載誌:まんがタイムきらら
発売日:2004/4/27~2006/2/27
内容 |
鋳銭司高校の放送部.そこは校内最狂の超ブラックリスト集団と言われ,常人は決して近づかない部活です.そんな放送部の部員たちが繰り広げる,ハイテンション学園コメディーが本作です.おバカな三戸原,超人的トラブルメーカーの猪熊など,総勢16人の部員達が,毎日部室で大騒ぎ!脈絡もなくコントが始まったり,処刑が始まったり,彼らの行動は全く予想が付きません.さらに独特なセリフ回しが秀逸で,本作の大きな特徴になっています. きららの歴史の中でも最初期の作品で,萌え要素はほとんどありません.男性キャラが多く,中には女性キャラがほとんど登場しない回もあります.なお,本作は作者が高校時代に在籍していた部活がモデルになっているそうです. |
雑感 |
本作を一言で表せば,4コマ版「究極超人あ~る」です.「究極超人あ~る」とはゆうきまさみ先生の漫画作品で,変わり者達が集まった文化系部活動にスポットを当てたコメディーの名作です.本作が「究極超人あ~る」の影響を受けているのは明白で,実際に「あ~る」が元ネタになっている箇所が見られます(小ネタ2参照). 私も高校時代にマイナーな文化部に所属していたため,本作の放送部の雰囲気がよくわかります.そのため本作を読んでいると,とても懐かしい気持ちになれるのです.また,本作からは「読者を笑わせよう」ということよりも「登場キャラに好き放題動いてもらおう」という作者の思いが感じられます.それが結果的に,読者を笑わせる作品に仕上がっていると思います. ところで,本作に登場する2年生の女子,沖原は当初,同学年の照岡に気があるようでしたが,いつの間にか猪熊のことを気にするようになっています.そして今度は2年生の小野寺が,照岡に気がある描写が出てきます.実は2年生女子の間で恋の駆け引きがあったのでしょうか?それとも設定があやふやなだけなのでしょうか? |
小ネタ |
作品タイトルの鋳銭司や登場人物の苗字は山口県の地名に由来します.ただし鋳銭司の読み方は,作品タイトルの方は「しゅぜんじ」,地名の方は「すぜんじ」です. |
小ネタ2 |
2巻43ページのセリフ「このバットはどうして粉砕と書いてあるんですか」は,究極超人あ~るの「これはどーして粉砕バットというんですか?」「粉砕するためのバットだからだ」が元ネタ. |
私が選ぶ ザ・ベスト |
2巻89ページ左 全く本編と関係のない会話が,唐突に始まります.そしてこの会話に意味などありません.でも,放送部員たちの日常はいつもこんな感じなのでしょう. |
この作品が 好きなら! |
スケッチブック/小箱とたん(マッグガーデン) |
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