最近ネタバレについて考えさせられる話題がありました。
事の発端は、キン肉マンの原作者がTwitterに最新話のネタバレになる画像のスクショが大量に出回っていることに苦言を呈したこと。
スクショを勝手にネットにばらまく行為は著作権法に違反しているので、これについては完全に原作者の言い分に理があります。
問題になったのはこの先です。
集英社が次のような声明文をリリースしました。
悪質な著作権侵害、ネタバレ行為(文章によるものを含みます)に対しては、発信者情報開示請求をはじめ、刑事告訴、損害賠償請求などの法的手段を講じることもありますので、ご注意ください。
画像だけでなく、文章による悪質なネタバレもNGという内容です。
ところが、悪質なネタバレとは具体的にどういったものか?
その線引がないため、読者の萎縮を招き、結果としてSNSでキン肉マンの感想を述べる人はほとんどいなくなりました。
この問題は多くの漫画家や他の出版社にも波及し「ウチはネタバレ感想OKですよ」という告知をする人も多く現れました。
普段は著作権に厳しい芳文社さえ、きらら編集部が「皆様の熱い感想を楽しみにしております!」とツイートしています。
そもそも、ネタバレ感想をWeb上に書き込むことは違法ではありません。
で、ここからが本題です。
作品のレビューをするときにどの程度のネタバレはセーフなのか。
法律がどう、という話ではなく、作品に興味を持ってもらえる紹介をする場合はどうすべきか、という話です。
私が思うに、ネタバレというのは
初めて読んだときに驚かされた、意外な展開 をバラしてしまう行為のことかな。
だから、例えばラブコメで主人公とヒロインが最終的に恋愛成就します…というのは意外な展開じゃないからネタバレでなはい。
(彼女候補が複数いる場合は別ですが)
ところが、意外な展開があるからこそ面白い作品を、肝心の部分に全く触れずにレビューできますか? ・・・難しいですよね。
私の場合、「ストーリーの途中で意外な展開があるぞ」というくらいの文章は書いてしまいます。
初見の読者に心の準備をさせてしまうことになりますが、それはやむなしかな。
そういう作品は大抵、ラストにどでかい爆弾を用意していることが多いので、そちらには触れないようにするといい塩梅かと思います。
私の書くレビューは、未読の方を対象にしていますので、ネタバレに気を使っています。
ですが、ある程度のネタバレは仕方ないと思っています。
レビューを読みに来る人も、そういう気持ちで来てますよね?
ネタバレの線引をどうすべきかという問題に正解はありませんが、上記が私のスタンスです。