4コマ漫画にも色々なタイプがあります.そして読み手にも好みがあります.
ここでは私の好きな4コマ作品のタイプを紹介します.
私の好きな作品は,「笑い」もしくは「感動」を与えてくれるものです.
笑いと感動ではタイプが真逆じゃないかと思われるかもしれませんが,心に刺激を受けるという意味では共通しています.
逆に,ゆるい雰囲気を重視する作品は,あまり心の琴線に触れません.
では,ほのぼの作品は読まないのかと言われると,そうではありません.
笑いと感動以外にもうひとつ,大切な要素があります.それが,
「何回でも読みたくなる」ことです.
結局のところ,「面白い作品」とはこうした作品なのかな?と思います.
言い換えれば,「味わい深い作品」です.
これまた曖昧な基準ですが,この要素は笑いや感動作品には足りないことがあります.
一発ギャグで笑わせてくるネタは,最初は爆笑してもその後は冷めてしまいます.
感動モノは,一度展開を知ってしまうと次からは感動が薄れてしまうことがあります.
何度読んでも笑える・感動できる作品というのは滅多にありません.
こうした作品にはいくつかの特徴があると思います.
例えば,笑いであればジワジワくるようなネタが多いこと.
また,感動モノであれば表現方法を凝っていることです.
表現方法を凝った作品は,じっくり読むことにつながります.そしてその分,読者は作品の世界に引きこまれていきます.
伏線を張っていたり,タイトルにメッセージを込めたりして表現方法を凝った作品は,読み返すたびに新しい発見があります.
しかし中には,マンネリ化しているのに何度でも読みたくなる作品もあります.
これはおそらく,安心感というものなのでしょう.吉本新喜劇を見たくなるのと同じです.
こうした安心感を持たせる作者は,間違いなく中堅以上の売れっ子作家さんですね.
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