作品統計

巻数ごとの作品数

 右の表は,リストの4コマ作品を巻数ごとに分類したものです.この表を見れば,1巻で連載終了してしまった作品がいかに多いか分かります.1巻で連載終了した作品の中には,2巻以降を出せるだけのストックがあるのに単行本が出ない,という例がよくあります.特に古い作品はそのパターンが多いです.

 平均巻数は約2.7巻ですが,完結作品に限れば2.4巻程度に減少します.現在も連載中の長期連載作品が,全体平均を押し上げていることが読み取れます.

巻数 作品数 完結作   巻数 作品数 完結作
1 1729 1481 10 35 19

2

911 757 11 14 7

3

438 371 12 19 8

4

224 172 13 7 6

5

135

94

14 11 9

6

87 60 15 12 8

7

64 42 16以上 39 15

8

48 36 合計 3793 3095

9

20 10 平均巻数 2.69 2.38
最終更新日:2020/5/2

長期連載への鬼門

 ここで,「終了率」という指標を導入してみます.終了率とは,これまで続いていた作品がある巻数で終了する確率のことです.

 例えば3巻の終了率とは,単行本が3巻以上刊行された作品数のうち,3巻で終了した作品数の割合です.

 右の図は完結作における1~15巻の終了率を示しています.1巻の終了率が高いのは,それだけ2巻を出すことが難しいということを示しています.

 終了率は巻数が増えるごとに概ね減少しますが,8巻に小さな正のピークが見られます.これは9巻以降も連載を続けることの難しさを表しています.このことから,長期連載への鬼門は9巻であると私は考えます.

 また,9巻の終了率が低いことも見て取れます.9巻で終わるより,切りよく10巻で終わらせようという考えの現れでしょうか.

最終更新日:2020/5/2


4コマ漫画の変遷 その1

 4コマ漫画は,1年間に何作品が生まれているのでしょう?ここでは,単行本第1巻が出版された作品数を各年ごとに整理したグラフを示します.このグラフを見ると,作品数は90年台半ばから徐々に増加し,2004年以降に急増していることがわかります.2012年には,200作品以上の新作が出版されました.

 こうした爆発的な4コマ作品数の増加をもたらしたのは,まんがタイムきららを本源とする萌え4コマの台頭でしょう.萌え4コマブームは多くの新雑誌を誕生させたほか,従来のファミリー誌にまで波及し人気ジャンルとして定着しました.また,萌え4コマは1作品の巻数が比較的短いこともあり,新しい作品が次々と誕生するようになったのです.さらに,過去には雑誌で連載していても作品が単行本化されないというケースが一般的でしたが,この時期から積極的に単行本化されるようになりました.

 また,グラフの下には代表的な4コマ誌の創刊年をまとめています.

最終更新日:2020/5/2


4コマ漫画の変遷 その2

 それでは,1年間に出版される4コマ漫画の単行本は何点あるのでしょう?その答えを左のグラフに示します.1990年代の単行本数は年間100点程度で年々微増していましたが,2003年から単行本数が急増します.そして2012年から2015年にかけては年間550点程度で横ばいとなっています.

最終更新日:2020/5/2


きらら「2巻乙」の実態

 きららを語る某掲示板を覗くと,「2巻乙」という言葉を見かけます.これは,単行本2巻で連載打ち切りとなることを意味します.そこで,実際に2巻で連載が終了したきらら作品がどれほどあるのか調べてみました.

 右上のグラフは,KRコミックスの4コマ作品数を巻数ごとに表示したものです.これを見て分かるように,2巻で完結した作品は1巻で完結した作品よりも多いです.そして3巻以降まで続く作品数は激減します.やはり2巻で打ち切りというケースが非常に多いようです.

 推測ですが,単行本1巻の売れ行きで連載を続けるかどうか判断しているのでしょう.

 ところで,KRコミックスの4コマ作品で8巻以上続いた作品は現在までたった12作品です.きららファンなら全作品言えますよね?

 

 右下のグラフは,完結したKRコミックスのうち2巻乙となった作品数の割合を年次で示したものです.このグラフを見ると,2009年までは2巻乙となる割合は4割未満でしたが,2010年以降は半数近くが2巻乙となっています.どうやら2010年ころから,連載作品の終了時期を見極めるシステムを芳文社が確立させたように思えます.

 関連ページ:「2巻乙」とか言いますが

最終更新日:2020/2/24

最終更新日:2020/2/24